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『今日の夜8時半。学校のプールサイドに来て(鍵はあけておくけえ)』 あ~ちゃんからの、久しぶりのメール。 最後のメールのやりとりは、あたしが1週間前に送信した『あ~ちゃん、怒っとる?』で、それっきりレスは来なくて。 あたしはへこむを通り越して、もはや陥没レベルに落ち込んでた。 だから、メールが来た時、あたしは自分でも目が落っこちるんじゃないかって勢いでガン見して、もう何十回もその短い文章を読み返した。 それから、時間が経つのがじりじりするくらい遅くて。やっと、約束の8時半。 スニーカーの足音を夜の世界に響かせながら、あたしは駆けこんで、勢いよくプールの更衣室のドアを開けた。 息を整えながら、プールサイドに出る。不気味なほど静かだ。風の無い、ねっとりと暑い空気。揺らめく水面の光とかすかな水音が、重い静寂をかき乱す。 あたしは、あ~ちゃんの姿をさがした。 …いた。 あ~ちゃんは、向こう端の飛び込み台の上に腰かけて、足をぶらぶらさせていた。 ライトが逆光で、顔の表情が見えなくて。あたしは駆け寄りたいのに、何となく近づけない。 「…のっち」 久しぶりの、あ~ちゃんの声。少し突き放すように響くけど、語尾に甘さのある、独特の声。 あ~ちゃんは足をぶらぶらさせながら、まっすぐにこっちを見てる。壁を作ってる時の、あ~ちゃんの雰囲気だ。こういう時、あたしは身動きがとれない。 あ~ちゃんは、歌うように続けた。 「うち、指輪落っことしてしもうたんよ」 「…え?」 「のっちから借りた指輪。のっちのママのなんじゃろ?大事なものなのに、プールに落っことして見つからんのんよ」 「……」 「…のっち、プールん中、捜して」 そう、ツンとした口調で静かに言ったきり、あ~ちゃんは黙った。 あたしは夜のプールを見下ろす。水は黒く、たゆたっていた。底が無いかのように見える。闇が溶け込んだような色。妖しく光る揺らめきが、あたしを誘う。 …そんなん。拒否権なんか、あるわけないじゃろ。 あたしは少しのためらいもなく。プールに飛び込んだ。 ざばん、と大きな水音がした。わきあがる水泡。肌を刺す冷たい水に、心臓がどきどきする。 プールの底に沈んで、暗い水の中を泳ぐ。プールサイドのライトが、水中で屈折して輝く。…きれいだ。そして、とても静かで。 はじめて見た世界。少しこわいけど、でもとてもきれいだ。…あ~ちゃんにも、見せてあげたい。 水中から顔を出すと、あ~ちゃんがプールサイドでうずくまって、 「のっち、のっち!もういいけえ、もういいけえ、早う上がって!!」 と叫んでいた。 あたしは驚いて、ばしゃばしゃと水音を立てながら、急いであ~ちゃんの側へと向かい、プールから上がった。 水滴をぼたぼた落としながら、あ~ちゃんの側に寄って、手を伸ばすと邪険に払いのけられる。 あ~ちゃんはうずくまって体をぎゅっとこわばらせたまま、 「…っ、何でそんなことするんよ?!」 「あ~ちゃん?」 「溺れたらどうするんよ?!」 「溺れる、って…プールじゃけえ、いくらのっちがアホでも溺れんよ」 「でも、真っ暗じゃった…水の中ののっちが、全然、見えんかった…」 あたしはもう一度、あ~ちゃんの肩に手を伸ばす。震える肩。あたしの髪からも腕からも水滴が落ち続けてるから、あ~ちゃんを濡らしてしまうことに一瞬躊躇したけど。 結局あたしはあ~ちゃんの髪と、肩をそっと撫でる。今度は、払いのけられなくてあたしはほっとする。 「…のっち、嘘じゃけえ」あ~ちゃんは鼻をすすりながら言う。「のっち、うちの言うこと、いちいち全部きかんくってええんよ」 「でも、プールん中きれいじゃったよ」 あたしの間の抜けた返事に、あ~ちゃんは呆れた、という顔をして。 あ~ちゃんはぎゅ、っとあたしの制服をつかんだ。あたしから滴り落ちる水滴が、あ~ちゃんの髪も制服のブラウスもすっかり濡らしてしまっている。 いつもはつんと鼻をつくプールの匂いが。何だか、やけにどきどきさせる。 あ~ちゃんはあたしの肩に額を寄せて、うつむいたままぽつん、と言う。 「あ~ちゃんのことなんか、嫌いになりんさいや」 「…なれんよ」 「嫌いにならんと、嫌いになるけえ」 「…じゃけえ、なれんけえ」 あ~ちゃんは、強い言葉とは裏腹に、あたしの背中にまわした手にぎゅ、っと力をこめた。 …どっちなんよ。 あ~ちゃんの心は、のっちには読めない。 さっき見た、夜の水中世界みたいに。水面はきらきらと輝いてるのに、底が見えない。揺らめく水に光は乱反射して、ゆらゆらとほの暗く光る。 …よく分からないけど。でも、きれいで。 ああ、もう。もどかしいんだ。夏の夜って、なんだか何かをもてあましてしまうんだ。 ほら。さっきまで冷んやりと濡れて心地よかったブラウスも、蒸し暑い熱帯夜のせいでねっとりと生温かくなって。ゆっくりと、お互いの体温が上昇する。 あたしはあ~ちゃんの頬に手をやって、少し顔をかたむけて口を近づけると、あ~ちゃんは急いで体を離して、ぷいっと横を向いた。 「当分、のっちとはキスをせん」 「…へ?!」 あたしがキスする体勢のまま固まってぽかんとしてると、あ~ちゃんは「のっち、マヌケ面しとるよ」とふふんと鼻を鳴らして笑った。 「え、なんでなんで…?」 「理由なんて無いけえ!」そんな理不尽なことをめっちゃふんぞりかえって言った後、「せん、言うたらせん!絶対絶対せんけえ!」 …もう、何なんよ。 「…でも」あ~ちゃんはそっぽを向いて続けた。「…手は、つないでええよ」 そう言って。あ~ちゃんは、目をそらしたまま、手を伸ばしてきた。 …ああ、もう。まったく。もどかしいなあ。 この手を押さえつけるのは簡単だけど。プールに突き落とされそうだから。…今日のところはこのくらいの感じで。 あたしは、そっと、手を重ねた。 終り。
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「のーっち、聞いとん?」 目の前に、あ〜ちゃんのぷくっとふくれた顔が迫った。 「あ…聞イテマセンデシタ」 「んっもお〜、ほんま信じられん、何なんよこの人!!」 あ〜ちゃんは真っ赤になって口をとがらせた。ぷんすかモードから、一気にギャンギャンモードへ。 …はい、のっちまたやっちゃいました。 毎度のことながら、駄犬のっちのしつけにあ〜ちゃんは手厳しい。 あ〜ちゃんは腕組みをしてあたしの前に閻魔様みたく立ち、真っ直ぐに睨みつけながら、 「図書室の本を3ヶ月滞納したあげく失くしたんは誰ね?」 「…のっちです」 「罰として図書係の雑用させられとんのは?」 「…のっちです」 「それを手伝ってあげとんは?」 「あ〜ちゃんです」 「…で?」 「大好きです」 途端にあ〜ちゃんの怒りで赤く染まった顔が、桃色にふにゃっと崩れ、と思ったら今度は勢いよく耳まで真っ赤になりながら、 「…っあんたは、全っ然反省しとらん!!ほんまにバカ犬じゃ!!」 湯気の立ちそうな真っ赤な顔で目を三角にして怒鳴りつけてくるけれど。 興奮すればするほど桃色に染まる頬はすべらかに輝き、熱を帯びてあ〜ちゃんの甘い香水があたしの鼻をくすぐる。 あたしより身長の少し低いあ〜ちゃんが、どんなにあたしを睨みつけても。 斜め下からキラキラの真っ直ぐな瞳ですくい上げるように見つめられてるようで。 のっちのバカとかアホとかぽんぽんとリズミカルに飛び出す憎まれ口だって、甘く響くあ〜ちゃんの声だから。 ついつい、あたしの口元は緩む、てゆうかにやけちゃうんだ。 …だって。 もう何千回も口にして聞き飽きてるだろうけど、のっち語録のトップページに極太特大フォントで書いてる事実…てゆうか絶対的真実。 「やっぱ、あ〜ちゃん可愛い」 「…っ、もう知らん!!」 あ〜ちゃんはクルっと背を向けて、返却図書のいっぱい乗ったワゴンを、一人で顔を真っ赤にしてうんせうんせと運ぼうとし始めた。 「あ〜ちゃん、一人じゃ無理だよ。重いけえ」 「いいけえ!あ〜ちゃん一人でする!」 「でも元々のっちの罰だし…」 「のっちなんかふざけてばっかじゃ!うちの言う事なんか全然聞いとらんし、のっちの為に何かしてあげるの馬鹿みたいじゃ」 そんなことをギャンギャンまくし立てながら、あ〜ちゃんは半ばやけになってやたら手際よく返却図書を本棚に返してゆく。 どんどん片付けられてゆく、本来あたしの罰仕事。 こんなふうに。いつだってあ〜ちゃんのすることは、あたしを微笑ませる。いつだって結局、あ〜ちゃんはあたしを甘い気持ちにさせるんだ。 あたしは従順で忠実なだけが取り柄のわんこみたく、あ〜ちゃんの後を追う。 「…のっち」 「ん?」 「…鬱陶しいけえ」 「そんなあ」 「犬みたくマヌケ面でついて来んといて。さっさと働きんさいや。はい、これとこれ歴史のKの棚」 急にご主人様な命令口調になるあ〜ちゃん。 あたしは乱暴に押し付けられた本を嬉々として受け取り、名犬ラッシー並みの機敏さで片付けていく。 気まぐれでワガママなご主人様は、あたしのわんこっぷりに、呆れた顔をした。 まあ、我ながらなかなか忠犬のっちだと思う。 あ〜ちゃんがお手と言ったらお手、お預けと言ったらよだれたらしても我慢。 あ〜ちゃんの甘い声で放り投げられるフリスピーを夢中で追っかけるように、他愛なく一喜一憂してます。 そんなのっちに、あ〜ちゃんはご褒美どころか、少々理不尽なくらいそっけなかったり、忠犬っぷりがお気に召さなかったりと、まあ報われないことが多いんだけど。 でも。 あたしはそれでいいんだ。 あたしはもうとっくに降参してるんだ。お腹見せて、服従のポーズ。 首ったけ、って言葉があるけど、あたしはあ〜ちゃんに首根っこおさえられて、首輪をしっかりつけられて、もうめろめろに降参してる。 降参なんて情けない、ってあ〜ちゃんは怒るだろうけど。 負けず嫌いで意地っ張りなあ〜ちゃんは、のっちに降参なんて絶対出来ないだろうから。 だから。のっちは、あ〜ちゃんに出来ない事が出来る。 うなじまで真っ赤に染めながら、あ〜ちゃんはそれでも「好き」の一言が言えない。 のっちならあ〜ちゃん限定で何百回でも繰り返して言えるのに。 目を潤ませて、心とは裏腹な憎まれ口を叩く、意地っ張りなあ〜ちゃんはやっぱり可愛くて、あたしはこの人の忠犬で良かったなあなんてとろけそうに幸福になる。 そんなとびきりスウィートな愛情表現。 負けるが勝ち、って言うじゃん? そんなあたしの心中なんて知らず、意地っ張りなあ〜ちゃんは、少し高い位置の本棚に本を返そうと格闘中。 ああもう、甘えてくればいいのに。 まあ、じたばたしてるあ〜ちゃんの後ろ姿は可愛いんだけど。 あたしはそっと後ろに回って、あ〜ちゃんの背後から手を伸ばして、本の背表紙を押す。 頬に、ふわふわのあ〜ちゃんの髪。 急に近づいた距離に、二人の温度が音を立てて上がる。 その、甘酸っぱい動揺。 「あ、ありがとう」 真っ赤になった頬を隠そうとうつむいて、あ〜ちゃんはぎこちなく身を離そうとするけど。 あたしは素早くあ〜ちゃんの髪に顔を埋める。 「ちょっ、の、のっち!」 「…さっきのっちが上の空だった理由、教えよっか…?」 「いい、いらん!どうせろくでもないんじゃけえ!」 …むっ。まあ、素直じゃないとこは無視無視。 あたしはゆっくりあ〜ちゃんの耳から首筋に軽くキスしながら、 「…あ〜ちゃんと、キスしたいなあ、って思っとった」 そのままあ〜ちゃんの手首をしっかりつかんで、瞳を覗き込むように額を寄せる。 あたしがじっと真っ直ぐにみつめると、あ〜ちゃんはあたしを引き離そうと肩の辺りをぐーで押しながら、 「の、のっち!ここどこだと思っとん!図書室じゃけえ!離れんさい!」 あ〜ちゃんはキャンキャンわめきながら暴れる。 「図書室なのに、あ〜ちゃんのがうるさいよ」 「…っ!のっちが変なコト言うけえじゃろ!!」 「…口、ふさいだ方が静かに出来ると思わん…?」 あたしは目をそらさずにおねだり。 のっちお得意のわんこ目線。 あ〜ちゃんは息を弾ませて暴れてたけど、それは徐々に甘い吐息が混ざって。 懸命な抵抗は次第にじゃれあいへと移行して、二人の距離は近づいて。 唇を重ねようとあたしがあ〜ちゃんの熱い頬に手をかけると。 あ〜ちゃんは、最後の意地を見せて、潤んだ目で睨みながら、 「…ケダモノ。」 あたしは思わず笑いながら、甘く噛みつくように唇を重ねた。 恋は忠犬、…時にケダモノ。 おわり
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五十嵐隼 :なかのっち キャラクター詳細 『カタシロ』 ステータス STR CON POW DEX APP SIZ INT EDU HP MP SAN 50 55 70 80 55 65 60 55 70 技能値 設定 イデオロギー/信念:信じれるものは自分だけ 登場セッション 22/07/24 【新クトゥルフ神話TRPG】カタシロ PL:なかのっち【#ノチシロ】
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Side イヌN 「ええwぃ!しつこいんじゃ!、あ?」 「ぁう?」 「まゆげ?」 「わうww」 あ〜ちゃん!思い出してくれたん?? 「なんか、のっちっぽい…」 んん?のっちはのっちらろ? 「のっちとちびゆかちゃんに見せちゃおwっと」 「わう?」 訳も分からんまま、むんずと抱き上げられ 気がつけば宙を飛んじゃって… のわぁww あ〜ちゃん!背中に黒い羽がぁw まさかあ〜ちゃんは黒天使!! そしたらのっちは、これから天国行きれすか? でも、あ〜ちゃんに連れて行ってもらうなら、のっちは幸せなのらぁ〜、、 …と思ったら 「はぁ〜、着いた着いたw」 森の中に建つ一軒のおうち ピンポーン 「いらっしゃーぃ」 って迎えてくれたんは、ちっちゃいゆかちゃん、、 かっ、可愛いのら!!w 「わふんw」 「わw」 可愛すぎて、思わず飛びつくのっちれすw 「あ〜ちゃん、そのイヌどうしたん?」 ちっちゃいゆかちゃんと、わいのわいのしとったら、中からまた見覚えのある人が… えっとぉ、、かっしーのご主人様ののっちさん? 「公園の近くでまとわり付いてきて、ちょっと面白そうだったから見せにきたw」 「面白そうてw」 「だって、のっちに似とるけぇ、、ほらぁ」 ぐいっと、ちょっと強引に顔を向けられ、、 あ〜ちゃんwちょっと首痛いのらw 「あぁw確かにへたれそうw」 のっちヘタレ? ヘ、ヘタレってなんれすか? 「ねぇねぇ、のっち」 「ん?」 「ゆか、イヌのっち飼いたぃ」 「イヌのっち?」 「うん!ココに名前あった!w」 あ、それ、あ〜ちゃんが付けてくれたんよ!デヘヘw 「はぁ〜、もの好きもいるもんじゃねぇ。のっちの名前付けるなんて、、」 「あ〜ちゃん、それは付けた人に失礼だよ」 ははって笑うのっちさんは、しゃがみ込んで、ちっちゃいゆかちゃんと同じ目線 「ねぇ、ゆか」 「なに?」 「この間、ゆかが迷子になった時のこと、覚えとる?」 「あ!あれは!のっちが迷子になったんだもんっ」 「そうだったそうだったw」 ちょっとぷくっと、ほっぺたを膨らましとるゆかちゃん、、やっぱり可愛いのらぁw また飛びつこうとしたら、首輪をあ〜ちゃんに引っ張られちゃたのれす… 「これから大事な話じゃけぇ、イヌのちは静かにしてなさい」 わぅぅw 「あの時、のっちがゆかのこと、必死に探したって話は、したよね?」 「ぅん。のっち、泣きそうだった」 「ははwうん、そうなんよ、、。だからね?きっとイヌのっちも、飼い主さんが必死に探してると思うんだ?」 「むぅ、、」 「ゆかも、のっち見つけてくれた時、安心して、泣いてくれたでしょ?」 「うん」 「だから、イヌのっちの飼い主さん探して、また今度、遊ばしてもらうってのはどう?」 「wうん!」 シュンとしてたゆかちゃんの顔が、ぱぁっと笑顔んなって… もーwのっち我慢できないのらぁ!! 「わんw」 「あ、こらぁ!」 あ〜ちゃんの腕の中から抜け出して、今度こそゆかちゃんにダイブ!! 、、と思ったら、今度は目の前に手のひら ぎゃうw みごとに激突… 「あ、ごめんごめんw勢い良かったから、ゆかがケガしたらまずいと思ってw」 「わぅぅ…」 確かに、ちょっと勢いついちゃったけどもぉ、、 「のっち、はやく、のっちの飼い主さん探し行こ?」 「んwそうしよ」 「あ、言うの忘れてた」 「ん?どうしたん?」 「イヌのち、どっかの世界から迷い込んじゃったみたいよ?」 「え?」 「この世界と、匂いが違うから」 「あぁ、、じゃあ、公園のどっかから?」 「ん〜、たぶん?」 「そっか」 「「?」」 二人の会話に、のっちとゆかちゃんは、ちんぷんかんぷん 「とりあえず、公園行こっか」 「うん!」 ゆかちゃんを撫でる、のっちさんの顔は、とっても優しいのら のっちは、ゆかちゃんに抱っこされながら、また空を飛んじゃったのらw 連れてきてもらった公園から、かっしーの匂い 黒い影を見つけて、思わずテンション上がっちゃって 「わんわんw」 「こら、のっちぃw暴れたら落っこちちゃうよぅ!」 危うく、本当に天国行きだったのらw 公園に降りて、一目散にかっしーに駆け寄ったら、めっちゃ威嚇された… 後ろでは、なにやらお話中… 「ゆか、ちゃんとバイバイできる?」 「うん、できるよ?」 「ゆかちゃん偉いねぇw」 「また、会えるもん」 「うん、きっと、ね、、」 「だって、ママが言ってた。 ココは、はじまりの場所だってw」 わん!! にゃ 一鳴きしたかっしーに、置いて行かれないように その後を、追いかけた —二匹、編へつづく—
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2022 1~6月 + クリックすると開きます 7~12月 + クリックすると開きます 07/24:PL 【新クトゥルフ神話TRPG】カタシロ PL:なかのっち【#ノチシロ】
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◇N-side◇ 「お邪魔しまーす」 久しぶりにあ〜ちゃんの家に来た。なんか家に誰も居なくて寂しかったらしい。ちょうどのっちもヒマだったし、遊びに来た。 「お母さん達、どこ行ったの?」 「お母さんとちゃあぽんは買い物、お父さんとたかしげはサッカー見に行った」 「あ〜ちゃんは行かなかったんだ」 「うん、」 珍しいな、なんて考えてたら、あ〜ちゃんがジュースを出してくれた。気が利くねぇ。 「いつ帰って来るの?」 「多分、夕方くらい」 「じゃあそれまでは二人きりじゃね」 そうサラッと言った自分にビックリした。自分で言ったくせに恥ずかしくなった。 だって、その言い方だとまるで…色々やりそうな雰囲気だ。あ〜ちゃんと…そんな…。あー顔が熱い。 恐る恐るあ〜ちゃんを見ると、顔を真っ赤にしてうつむいていた。…何この反応。もしかして、あ〜ちゃんも同じ事を考えてたとか…。それは無い無い有り得ないよ。 「と、トイレ借りて良いっ?」 「…」 黙って頷くあ〜ちゃん。とりあえずトイレで落ち着こう。トイレで緊急のっち会議を行います。議長は私のっちです、よろしくお願いします。 ◇ はい、今回の議題はコチラ。 広島県・のんのんさんのお悩みです。 『付き合って一ヶ月半の恋人の家に遊びに来ました。家に家族は誰も居なくて、夕方まで二人きり…。キスの次に進むには絶好のチャンス!行くべきか、行かないべきか…』 …これは難しいお悩みですね。 それでは、行くべきだという方は右側に、行かないべきだという方は左側に移動して下さい。 あなたの答えは…のっち! … …… おーなるほど、綺麗に別れましたね。では賛成派のカレー党のちむら氏、意見を。 『チャンスを無駄にするな、ガツンと行くべきです』 同じく賛成派のゲーム大臣のちおか氏、どうぞ。 『家族の居ない時に誘った…これは恋人もOKだって事ですよ』 なるほど。それに対して反対派、ヘタレ省のちやま氏。 『付き合って一ヶ月半なんて早過ぎる、じっくりねっとり攻めるべきです』 同じく反対派、漫画長官のちた氏。 『今はまだ、その時ではない』 真っ向から対立しております、賛成派と反対派。 『チャンスを無駄にするなんて出来る訳ないじゃろ!』 『恋人はまだそれを望んどらん!』 『さっさと行っちまえ!』 『まだ行くな!ダメ!』 ヤイヤイガヤガヤ…。 カンカンカン! 静粛に!皆さん静粛に! 感情的にならないで下さい、冷静な判断を! ガヤガヤガヤガヤ…。 … カンカン! これにて議会は終了します。多数決の結果、行くべきと答えた方が35名、行かないべきと答えた方が34名…よって! のんのんさん、行ってらっしゃい! そして最後に、のっち議長からのんのんさんにワンポイントアドバイス。 『全て捨てなさい』 ◇ バタン! 勢い良くトイレを飛び出した。のっちはもう悩まないぞ。今日、あ〜ちゃんと…ヤる! 「のっち!のっち!」 ほらこんなにもあ〜ちゃんはのっちを求めているじゃないか!今行くよ、のっちの可愛い子猫ちゃん! バンッ、リビングに飛び込むと、そこには…。 「お父さんとたかしげテレビに映っとる!」 テレビを見ながら爆笑するあ〜ちゃんが。…ガクッorz。 「?どしたののっち」 「…いや、別に」 良いんだ。まだまだ時間は有るんだから。焦るなのっち。 のっちはあ〜ちゃんの隣に座って、ジュースをガブガブ飲んだ。お酒みたいに。 「そういえばさ、お部屋模様替えしたんよ」 「そうなんだ」 「見してあげる」 この自然な流れ…あ〜ちゃんナイス! ◇26 End◇
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◇N-side◇ ちょちょちょ!ぅええぇぇぇぇ!? 今のっちの部屋の中パラダイス天国だったよ!? ちょっとこれは久しぶりにアレを行います。緊急のっち会議です。議長は私のっちです、よろしくお願いしまーす。 今回の議題はコチラ!ジャジャン!広島県、ウインナー指がコンプレックスれす。さんのお悩みです。 「お風呂から上がったら部屋で恋人の二人が激しいキスを繰り広げていました。ここは突入すべき?逃げるべき?」 あなたの答えは……のっち!! ほうほう、また綺麗に意見が分かれましたねぇ。 ではまず、突入すべきと答えた八の字眉毛党ののちじま氏、意見をどうぞ。 『ここで逃げたら漢じゃないよ!!女だけど』 逃げるべきと答えた八重歯党ののちもと氏。 『二人の邪魔をするなんて無粋な真似はしちゃダメだよ』 突入派、ボブ党マイケル・ノッチ氏。 『広島風お好み焼きと関西風お好み焼き、何が違うれすか?』 逃げる派、羊党のちいずみ氏。 『広島の女を敵に回したら死にますよ』 『突っ込めー!漢なら突っ込めー!あ、女か』 『ま、真面目に話し合いましょうよ皆さん!』 『まみれれす!まみれれす!』 『逃げた方が良いよー、ねー金魚さん』 『うまし』 『結婚するならかしゆか!』 『あ〜ちゃんは太陽!』 ワイワイガヤガヤ… 皆さん静粛に!熱くならないで!冷静な判断を! ガヤガヤ… カンカンカン! それでは、多数決を行います。 突入すべきに手を上げたのが97名、逃げるべきに手を上げたのが95名…よって! ウインナー指がコンプレックスれす。さん、行ってらっしゃい!! そして議長からまたまたワンポイントアドバイス 『全て捨てなさい』 … …… よっしゃー!! のっち行きます!パラダイス天国に突入します! そもそも恋人なんだから、遠慮する必要が何処にあるんじゃ!待ってろエロ娘どもー!エッチなお仕置しちゃるぞー!! バァン! 扉を勢い良く開いた。 「のっちも混〜ぜ〜て」 のっちが吹いたコーヒー牛乳の処理をしていた二人が、ぽかんとした表情でのっちを見上げた。 「…ダメ?」 これ、ゆかちゃん直伝、上目遣いでおめめウルウル小悪魔最強スキル。のっちがやると笑えるね。 「良いよー、ね、あ〜ちゃん?」 「あ、う、うん」 もちろんこの時のっちは、全て二人の計算の内だなんて思っても見なかった。 ◇2-12 End◇
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「…はあ、つっかれたあ…」 「…うちも」 あ~ちゃんとあたしは、プールサイドにごろん、と横になった。 制服はすっかりびしょびしょで。脱ぎちらかした靴下やスニーカーは、プールサイドに転がってる。 失くさないように水道の蛇口に結んだセーラーのスカーフが、微風にかすかに揺れているけど。 今夜はほんと、風が無い。 あたし達は水かけっこや飛び込み、素潜り対決なんかを盛大に繰り広げて(こういう時あ~ちゃんはほんと容赦ない)、いい加減ぐったりして。 濡れた制服がまとわりつく体が、重い。風も時間も体も止まってるみたい。 「…のっちぃ」 あ~ちゃんの、とろんとした声。 「ダルいけえ、おんぶして連れて帰って」 「……えっ」 「おんぶして。」 「…無理じゃけえ」 「なんでよ」 なんで、って。…胸が当たるじゃん。 「…あ~ちゃん、重いじゃん」 「しっつれいな子じゃね!」 あ~ちゃんは足でげしってあたしを蹴っ飛ばす。 あたしは笑いながら大げさにごろごろ転がってみせた。 あたし達は少し離れた場所で。同じように仰向けになって、同じ夜空を眺めた。 「…のっちぃ」 あ~ちゃんの声。 「…キスして」 一瞬、思考が止まった。体温が上昇して、あたし達を包む空気が甘い熱をおびてくる。 「…さっき当分キスせん、って言わんかった?」 「もう、当分経ったけえ」 「短かっ。」 「ええんよ。うちにとってはもう充分じゃけえ」 …それには同意。 あたしは身を起こして、ゆっくりとあ~ちゃんに近づく。 寝っころがってるあ~ちゃんの横に、あたしはひざまずいた。 身をかがめて、あ~ちゃんに覆いかぶさるようなかたちで、両手をついた。 あたしの髪から水滴がぽたぽたと落ちる。あ~ちゃんの髪に、頬に、閉じたまぶたに。 そして唇に。あたしは唇を落とした。 …時が止まった。 動いているのは、あたし達の鼓動と、唇だけ。 時の止まった空間を泳ぐように、深いキスを続けて。 長いクルージングに疲れて陸に上がるように、あたし達は唇を離した。 目を開けると世界はゆっくりと動き出して。あたし達のたどり着いた場所に、目がくらみそう。動き出した恋は、あたし達をどこへ運んでいくんだろう。 あ~ちゃんはあたしの手首に指をかけて、かすれた声で呟いた。 「…帰りたくない」 「……へっ?」 「何か今日、帰りたくない」 ななななな何だそれ。おんぶしてとかキスしてとか、帰りたくないとか、…何言い出すんだこの人はっ。 何の祭りなんだコレ!? 脳内阿波踊りで思考がフリーズドライ化してるあたしをよそに、 「あっ、そうじゃ!」とあ~ちゃんはぱあっと顔を輝かすと「ゆかちゃん家に泊まろうや!」 …なぜそうなる。 強烈な肩すかしをくらってほげっとしてるあたしを、「のっち、邪魔」と押しのけて、あ~ちゃんはカバンから携帯を取り出してゆかちゃん家に電話し出した。 ゆかママと10分くらいしゃべり倒して、難なくお泊まりOKもらって(てゆうかゆかちゃんの了解はぁ?!)、 「夜分遅いと失礼じゃけえ、早よ行かんと!」 あ~ちゃんは手早く荷物をまとめてずんずんずかずか歩き出した。…さっきまでおんぶ~って言ってたくせに。 「のっち、何をお座りしとんよ!ほれっ、カモン!」 そう言って片手でおいでおいでする。完全な、わんこ扱い。でも満面の笑顔を見ると何にも言えなくて。 あたしは駆け寄って、 「ね、アイス買ってこ!」 「のっちにしちゃあ気がきいとるね」 あ~ちゃんは笑いながら、あたしの背中に飛びついて、ぎゅうってしがみついてきた。 …ああもう。そんな無防備に抱きついて来ると、胸が当たるよって、今度きつく(は無理だろうけど)言っとかんと。 樫野有香宅。 「コピー本の複数買いはやめてほしいわあ…」 樫野有香は、コピー本製作の二つ折り作業真っ最中であった。 これは指先から水分を奪うので、おしゃれさんの樫野にとってはつらい作業である。 「ゆかー」 母親の声にビクッとする。 「あ~ちゃん達、来たわよー」 「来たわよ、て何ね!?うち何も聞いとらんよ!?」 「さっきお泊まりの連絡あったわよ」 …もうあ~ちゃんはっ。何でうちを通さんのんよっ。 樫野有香はバタバタと原稿を片付けながら。…まあいっか。最後の一作のネタにつまってたし。 ネギをしょった鴨ならぬ、アイスを持った犬とネコを樫野有香は笑顔で迎えた。 終わり。
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◇K-side◇ 「う〜う〜」 のっちは一人で布団の中に丸くなって、行為が終わってからずっとこんな調子で唸ってる。 「どうしたの、さっきから」 「痛いの?血出たん?」 「違うよ〜そんなんじゃないよ〜」 のっちはずっとこんな感じでゆか達に顔を見せてくれない。心配そうなあ〜ちゃん、ゆかもちょっと心配。 すると、ひょっこり頭だけ出したのっちが、赤く潤んだ瞳で、ゆか達を見上げてきた。 あ、可愛い、なんてあ〜ちゃんとゆかは胸がキュンってなった。のっちはアホな事しなきゃホント可愛いのに、勿体ないよね。 「…気持ち良かった……」 「「へ?」」 「二人にシて貰って…気持ち良かったんだよぅ…」 そう言って、のっちは再び布団に潜ってしまった。 あ〜ちゃんとゆかは黙ったまま顔を見合わせた。あ〜ちゃんの眉毛がのっちのハの字みたいになってる。あそこまで綺麗なハではないけど。 (何あの可愛い生き物) (何アレ何アレ、超可愛い) 言葉を発しなくても、あ〜ちゃんが思ってる事くらいゆかには分かった。もちろんゆかも、同じ事を考えていた。 それで我慢出来なくなって、ゆかとあ〜ちゃんはのっちに襲いかかった。 「のっち可愛い〜」 「萌え〜」 「うえぇ!?な、何よ、どしたんよまたぁ!?」 気持ち良かったから、もう一回シて?って意味でしょ?だからもっかいシてあげる。ゆか達が、気持ち良ーくしてあげる。 のっちの虚しい悲鳴が静かに響いた。 ◇2-15 End◇
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やばいヤバイ!遅刻だ! 目が覚めると既に8時・・・これは、(あたしの出席日数的にも)死亡フラグだ! 素早く身支度を済ませ、生の食パンを一切れくわえて走り出す。・・・一人暮らしはこーゆー時激しく不便 しかし実際問題、全力疾走しながらパンが食えるか!なんて思いながら角を曲・・・らなかった 「うわぁ!」 口からパンが飛んだ。と同時にしりもちをついた 「痛ぁ・・・」 さすがのあたしでも、一人でコケタのではない。正面には自分と同じ状態の人が居た 「すっすいません!!大丈夫ですか?!」 「あー大丈夫」 その人はあたしが差し出した手を掴んで立ち上がった・・・・ 綺麗な人だ・・・あたしと同じショートカットなのに、なんだか上品で、落ち着きがあって・・・ 「学校、行かなくていいの?」 「うわあああ!」 あたしはまた走り出した 「せーふ?セーフだよね?」 「アウトだよ」 ゆかちゃんが笑顔で教えてくれた。教室には誰も居ない・・・あ、そういえば1時間目移動教室だ・・・ん? 「ゆかちゃんなんで居るの?」 「遅刻した」 へへ、っと舌を出して微笑むゆかちゃん。正直、可愛いと思った 「授業でないの?」 「何か、今日はめんどくさいー」 ゆかちゃんらしくない一言。昨日何かあったんだろうか 「てゆーか、のっち、あちこちから血出てるよ?」 「うわっ、ホントだ・・・」 どうやら、あの時にやってしまったらしい 「一応保健室行く?・・それとも舐めてあげよっか?」 「ほっ保健室行くっ!」 ゆかちゃん、冗談でもそんなこと言っちゃいけないと思うよ・・・ ゆかちゃんも、暇だから、と言って保健室について来てくれた。あたしは、自分の手の傷を見て“気付かないもんだなー”なんて思いながら、保健室に入・・・らなかった 「うわぁ!」 また誰かとぶつかってしりもちをついた 「痛ぁ・・・」 「すいません!!大丈夫で・・・」 ビックリした・・・。それは相手も同じだったみたいで、綺麗にハモッた 「「さっきのっ!!」」